将棋の時間。

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第22局 対激指し12級 (勝601点)


昨日に続き12級との対局。戦型も同じ角交換から向かい飛車の激指しに銀冠で対抗する。

読みが入ったのが図の局面。桂頭の攻めに乗じて4五桂とさばき、3六歩に2五角で反撃開始。

ただこの手は激指の評判がよくない。初段の次の一手は4五歩。思考内容を見ると4五桂は候補にも上がっていない。

【参考】激指10初段の次の一手での思考内容

( -354) ▲3五歩△3六歩打▲2五桂△3七歩成
( -100) ▲4一角打△6九角打▲5二角成△5八角成
( -138) ▲4一角打△6九角打▲5二角成△5八角成▲4三馬△3六歩
( -354) ▲4一角打△5一飛▲3二角成△3六歩▲4三馬△4九角打▲5七飛△3七歩成
( -259) ▲3五歩△同銀▲4五桂△6九角打▲3八飛△3六角成▲同飛△同銀
( -226) ▲4五歩△5三銀▲4一角打△6九角打▲5二角成△5八角成▲4三馬△3六歩
最善手は 4五歩

ちなみに激指10最強の六段+++も最善手は4五歩。ただし読みは広く深い。

【参考】激指10六段+++の次の一手での思考内容

( -354) ▲3五歩△3六歩打▲2五桂△3七歩成
( -100) ▲4一角打△6九角打▲5二角成△5八角成
( -138) ▲4一角打△6九角打▲5二角成△5八角成▲4三馬△3六歩
( -354) ▲4一角打△5一飛▲3二角成△3六歩▲4三馬△4九角打▲5七飛△3七歩成
(  -25) ▲4五歩△3三銀▲4一角打△6九角打▲5二角成△5八角成▲4三馬△3六歩
( -321) ▲4五歩△5三銀▲3五歩△3六歩打▲2五桂△3七歩成▲4一角打△2二飛
( -269) ▲2五角打△5三飛▲4五歩△6九角打▲6八飛△7八角成▲同銀△5五銀▲同銀△同飛
( -356) ▲2五角打△4二飛▲4五歩△2四歩▲1六角△5三銀▲4七銀△6九角打▲3五歩△5八角成▲同銀
( -242) ▲4五歩△5三銀▲3四角打△3六歩▲4四歩△同歩▲5四歩△同銀▲5二角成△6九角打▲5七飛△5二金
( -167) ▲3四角打△3二角打▲4五歩△5三銀▲4七銀△3六歩▲同銀
( -132) ▲3四角打△3二角打▲4五歩△5三銀▲4七銀△3六歩▲同銀△3五歩打▲4七銀
(  -43) ▲3四角打△3二角打▲4五歩△3三銀▲1六角△3六歩▲2五桂△2四銀▲4四歩△同歩▲1三桂成△同銀▲5二角成△同金▲3八飛△3七角打▲3九飛△2六角成
( -310) ▲3四角打△3二角打▲3五歩△3六歩打▲4五銀△5五銀▲3六銀△6五歩▲同歩△6六歩打▲6八金△6五桂▲4七銀
( -175) ▲4五歩△5三銀▲3四角打△5一飛▲4三角成△3六歩▲2五桂△3七歩成▲4四歩△4二歩打▲3四馬△2四歩▲5七飛△2五歩▲同歩△4八と▲4三歩成△同歩
最善手は 4五歩

ライバル8級はこう読む

( -354) ▲3五歩△3六歩打▲2五桂△3七歩成
( -100) ▲4一角打△6九角打▲5二角成△5八角成
最善手は 4一角打

六段+++から8級までに共通しいているのはまず3五同歩から読んでいること。次に駒台の角の活用の▲4一角打△6九角打を読んでいること。

候補になかった4五桂だと激指はどう指すか

それじゃあ4五桂には激指12級はどう指すべきだったのか。4五桂と指した局面の次の一手も見てみよう。まず初段。

( -661) △3六歩▲2五角打
( -661) △3六歩▲2五角打
( -661) △3六歩▲2五角打
最善手は 3六歩

さっぱりしているので六段+++も見てみる。△3六歩に▲2五角は出てこない。なぜだろう。

( -539) △3六歩▲4一角打△3七歩成▲2三角成
( -577) △3七角打▲4一角打△1九角成▲2三角成
( -585) △4九角打▲5九飛△3八角成▲3五歩
( -230) △4九角打▲5九飛△3八角成▲3五歩
( -511) △3六歩▲4一角打△2二飛▲5七飛
( -592) △6九角打▲5九飛△3六角成▲4一角打△4六馬▲2三角成
( -632) △6九角打▲5九飛△3六角成▲4一角打△2二飛▲4九飛
( -643) △3六歩▲4一角打△2二飛▲6三角成△同銀▲5七飛
( -690) △3七角打▲4一角打△2二飛▲6三角成△同銀▲3五歩△1九角成
( -466) △3七角打▲3四角打△4六角成▲4三角成△4五銀▲同銀△同馬▲2一馬△5五飛▲1一馬
( -498) △6九角打▲5七飛△3六角成▲2五角打△同馬▲同歩△2八角打▲4一角打△1九角成▲2三角成
( -628) △3六歩▲3八飛△3七角打▲4一角打△2二飛▲3七飛△同歩成
( -546) △3六歩▲3八飛△3七角打▲4一角打△1九角成▲5二角成△同金▲3六飛△3五歩打▲3八飛△4六馬
( -488) △3六歩▲1六角打△4二飛▲5四歩△3七歩成▲5三桂成△同銀▲同歩成△同金
( -345) △3六歩▲4一角打△2二飛▲5四歩△5二歩打▲5五銀
( -229) △3六歩▲4一角打△2二飛▲5四歩△5二歩打▲5五銀△4五銀▲同歩△6九角打▲5九飛△7八角成▲同銀△3一金打▲5二角成△同飛▲6四銀△同金▲5三銀打
最善手は 3六歩

2五角には?

これは案外簡単で、△4二飛と守ってから△3七歩成とゆったり指せばよい。

例えば▲2五角△4二飛▲5四歩△3七歩成▲5三桂成△同銀▲同歩成△同金となったのが下の図。後手は桂銀交換で若干の駒損かもしれないがと金ができている。また手順に4三の地点を金で守り、飛車の動きが楽になっている。一方先手は角がいまにも取られてしまいそう。後手有利というより優勢か。こうなっては自信がない。

結論

いろいろな読み筋の中で▲4一角打△6九角打▲5二角成△5八角成▲4三馬ぐらいを指せるようになりたいと思った。さらにはそこから少しづつポイントを上げて、先手不利の状況を打開するという具合。