将棋の時間。

将棋のこと、好きな本のこと、日常のこと、など

第36局 対激指し8級 (勝789点)

しばらくは石田流三間飛車で行くと決めたからには先手激指し8級が角道を止めても、3二飛車と三間に振る。

対する激指はどう来るか。戦型振り飛車でも振るとは限らない。全戦型の激指は如何に。

全戦型なので相振りも辞さずと来た。不慣れな石田流三間で不慣れな相振りとなるが、いままでのレーティング、本に載っているような局面は登場しないので、気にせず進む。

角を持ち合っての28手目、金を形よくしたつもりが角打ちの隙を作ってしまう。▲3二角に△4四銀と動いてあっさり駒損を許し、ここで先手優勢の局面になる。

検討モードでは▲3二角に△1二角と2一の桂と2三の歩を守る手で互角となっていた。以下、▲4一角成寄▲3一馬△4二金寄と馬を捕獲する展開。最終的には角と金の交換になるがそれほどよくなるわけではない。

実戦に戻る。局面はすでに先手優勢から先手勝勢に。7九角の王手飛車を狙って、2四の飛車を1四に寄ったところ。ここは▲6八玉あるいは▲8九飛と受けるところだったかが、▲8五歩ときたので、△一六飛と角を取る。ここで先手勝勢から先手優勢に押し返す。

レーティング戦で初めて考慮時間を全部使いきった。最後の長考は、89手目の以下の局面での148秒。

しかし▲5八銀成の王手を△同飛と取ってくれないかなと甘い読み。正確には△同銀も読んでいたので、甘いのは判断。激指8級、そこまで終盤が弱いわけではない。

検討モードでは△7九角の王手で後手優勢を保持できたようだ。この手は見えなかった。実戦の▲5八銀成で形勢は互角に戻る。

最後の考慮時間1分も使い切り、一手30秒の秒読み(NHK杯戦ルールを使用)の中で形勢の押し合いの終盤戦。激指8級の123手目、△4六歩は詰めろ逃れとなっておらず、ここから七手詰め。△4八銀を打ったときは詰んでいるとは分かっておらず、秒読みで急かされ指した手。銀が再び駒台に乗ったところでようやく一手詰みが見えた。

激指8級に通算10勝9敗1分となり、ここで初めて勝ち越す。